収集した遺物の研究を通して, 一般市民が理解しやすいように, 様々な演出技法を用いて遺物の展示作業を進めている。 鼎冠博物館では, 三国時代の村と関連した生活史の展示と, 近現代の鼎冠地域住民の記憶を盛り込んだ展示の大きく分けて2つのテーマで常設展示を行っている。また, 博物館が位置している機張地域, あるいは生活史に関する様々なテーマで毎年1回特別企画展を開き, 市民に多様な文化に触れる機会を提供している。
博物館は, 発掘, 購入, 寄贈などによる遺物の収集と, 収集した遺物の展示, 教育, 研究などの目的に活用するために, 遺物の分類, 整理, 復元, 保存処理, 登録などの管理·保管業務を遂行している。
特に, 展示及び研究資料の確保のために, 機張地域の歴史にスポットライトを当てている資料を収集しており, これからも機張·佳洞龍岫里遺跡など機張地域で発掘·調査した文化財を保管·誘致するために継続的に努力していく。
専門講座と多様な文化体験プログラムを運営することにより,私達の伝統文化の重要性と次世代に正しい歴史情報を伝える重要な役割を果たしている。最近,学生自らが直接感じて体験できる様々なコンテンツのプログラムへのニーズが拡大しており, 子供を対象にした遊びで歴史を学ぶ楽しさを追求する文化空間の創出にも最善を尽くしている。
博物館の固有機能である学術研究の成果を市民と共有するために, 学術研究叢書を刊行している。鼎冠博物館は, 三国時代の建築, 食生活, 衣生活, 村共同体の生活, 信仰などをテーマとして,三国時代の生活史博物館としての本質を確立し, 関連学問の研究基盤を整えるために, 生活史に関する資料を集成, 分析,整理する作業を年次的に行う予定である。また, 新たに見出される機張地域の近現代史,民俗,写真資料なども共に紹介する。